プロジェクトには「区切り」があるべき

年数回のサイクルで発売になる製品の開発をやっていると、年中プロジェクトのピークを突っ走っているような状態になっている。同時に数機種の開発が平行したりというのが茶飯事だ。

こういう案件だと、あるひとつの機種がROMFIXになり出荷、となっても全くと言っていいほど達成感というのは得られないように思う。すでに次の機種の作業が佳境を迎えているから。

例えば業務系のシステムでカットオーバーして稼働開始、なんていうとある種の達成感、もしくは「区切り」というものを感じることができると思う。もちろん、その後に保守作業などがあると思うけれども、それでも気持ち的に大きな区切りをつけることができるんじゃないか。

今の私の現場のように常に平行して開発作業が続くと、だんだんと感覚が麻痺してきて年中長時間の労働になってもそれが普通だという感覚になる。で、ある時ふと振り返ると大事な人生の数年がそれほど収穫の無い労働で埋め尽くされていたことに気づいて愕然とするのだ。

せめて、ある時期で仕事も区切りが付けられれば、モチベーション的にも少しは違ったものになったんじゃないだろうか。スケジュール上、プロジェクトの区切りが無いときは何か自分で区切りを決めておかないと、本当に気がおかしくなってくる。エンドレスな製品開発、作っても作っても機種を追うごとに機能追加だと...。

自分の精神状態は自分でメタ認知して管理しないと、おかしくなるのも分かる気がする。まずは自分の中で気持ちの区切りになる点を作っておこう。

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