ものすごく物事を達観しているような記述が多い。「先を読むことが仕事」の棋士ならではなんだろうか。
谷川氏も棋士の中では若手に入ると思っていたのだけど、良く読むと40代なんだそう。てっきり私とそれほど違いは無いのかと思ってた。
棋士にも色んなタイプがいるということ、谷川氏がふだんの生活、対局前、対局中にどんなことを考えているのか、そして将棋界のことなど棋士の頭の中がいろいろ分かる興味深い内容だった。
ただやはり、集中力をもっとも発揮できるのは「それが好きである」ことだというのに尽きるようだ。
やっていて、考えていて楽しい、という状態が一番集中できているということ。当たり前のような感じだが、仕事でも何でもイヤイヤやっているケースも多いので、いかにやっていることに興味を持てるか、持つように自分を持って行けるかということのようだ。
集中力 (角川oneテーマ21 (C-3)) | |
谷川 浩司
角川書店 2000-12-01 おすすめ平均 |