サラリーマンエンジニアが社名、実名を出してブログを書けるか?

ちょっと興味深いエントリを見つけた。

「オープンソースに貢献しちゃいかん」と会社に言われる? - Blog on Publickey

「プログラミングを仕事にしている人がオープンソースのためにコードを書くと『仕事上で得た知識なんだから、社外に公開するのはダメ』とか、『オープンソースでコード書く時間があるなら、もっと仕事としてやらないのか?』といった干渉を会社から受けるケースが結構あるようだ」

まぁ前者については仕事と関係の無いOSSならそんなことは言われないだろうけど。後者は単にOSSがどうこうっていうより「早く帰れるってことは暇なんだよね?」と言われるのと同じレベルの話。

仕事でJavaやってるからって「Javaは仕事の中でスキルアップしたんだからプライベートでそのスキルを使うのはけしからん」とか、JavaのOSSやっちゃいけないのかってそんなことは無いだろう。

そう考えると、「仕事の知識を外にうんぬん」はとても線引きが難しいと思う。お客様の業務知識だったり、明らかに機密な事を社外に出すのは論外だけど、それ以外はどうよ?って話し。でも大きな企業ほど、「XXの活動をするには本部長の承認が必要」とか変なところで言われたりするのよね...。

うちの会社って雑誌原稿の執筆とか許可いるんだっけな。会社名出さなくても。大昔に何か聞いたことあるけど忘れたなぁ。

むささびの視線 > 閉じこめられている日本のエンジニアを羽ばたかせるために : ITmedia オルタナティブ・ブログ

じつはここ最近ブロガー同士で、実名でビジネスブログを書くというのも、日本の企業では同じように社員を縛り付けていて、なかなか実践できないという課題があるね、これを解消してビジネスブログを日本でも実名で行える環境を作っていけたらいいねって話をしている。

「ビジネスブログ」と「プライベートブログ」ときっちり分けるのなら良いんだろうけど、実際は私のように仕事もプライベートも一緒に書いてるブログのほうが多いはず。

社名出してしまうと、うっかり愚痴のような事も書きづらくなるし逆に窮屈になるかも。帰りが遅い日が続いてるとか分かると「この会社はデスマばっかり?」とかイメージを与えかねないし。

うちの会社のようにネット上ではブラック企業として知られていると、変な事を書くと「この会社の社員は...」とか「このブログ書いてる社員がダメなんだろ」とか色々言われる。

実際、私が若い頃のこのブログの内容が某巨大掲示板にコピペされて「負け犬社員」とか「ブラック企業の社員ブログです」とか色々書かれたし。当時はちょっとデスマっぽいプロジェクトやってて、仕事の愚痴とかプロジェクトの進め方の不満とか書いてたってのもあるんだけど...。

さらにそれが原因で本社の管理部門に見つかり、個別に呼び出し注意されて該当のエントリを削除することなったし。あぁ、けっこうチェックしてるんだな、と当時は思った。今は知らないけど。もっというとこの件で一時的に人事評価も下がったりした。

なので会社名を出して活動したいと思うこともあるし、逆にそうすることで変な縛りが出てくるとイヤだなってのもあるし、まぁ私自身は名の通るようなコミュ活動やOSSもやってないし、仮に社名出しがOKでも、社名出して活動する必要性はあまりないかなとは思ってるのだけど...。

ただ、評判のよろしくない弊社の中にも、それなりに技術とか色々やってる人はいるんだよという意味でなんか好感度というかイメージを少しでも上げられないかなぁと思うこともある。特に九州という地方の括りの中で。

福岡近辺だと業界はけっこう狭いので、本名とか会社名出すことで昔仕事した人と繋がり持てたりとかできるかもしれないし、少しでも違った目で会社を見てくれるようになるといろいろプラスにならないかなとか思ったりもする。

もっともそれ以前に仕事と個人的な活動とは完全に切り離してる人も多いだろうし、そこは個人の自由。ただ私個人は、何か自分にも会社にも役に立つことなら社名・実名を出しても良い、というスタンス。

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