国内携帯メーカーの限界

「国内に携帯8社は多すぎる」 NEC、カシオ、日立、携帯統合で海外市場へ – ITmedia News

いろんなメディアでけっこう大きく報道されてるなぁ…。

出資比率から考えて、日立はほぼ撤退に近いんでしょう。おそらくいつの間にかフェードアウトするつもりなんじゃないだろうか。

確かに国内市場に8社は多い。おまけにAndroidやらiPhoneが売れるようになるともっと厳しい。

かといって、3社が一つになってどれくらいシナジーが発揮できるかと言われるとちょっと疑問が残る。端末のOSやアーキテクチャはメーカーやキャリア向けによって異なるし、開発者の融通も利きづらいように思う。そうすると単にキャリアとの窓口が3社で少し統合できるかも、とか生産設備が共用できるかもとか部品の購買窓口が統合できる、という程度なんじゃないかと。

一番コストのかかるソフト開発はあまり統合もできないんじゃないかな…。これからOSやアーキテクチャを変えていくとか、Androidみたいなのに人を割り当てて注力するとかやるなら別かもしれないけど。

国内の携帯メーカーは本当に青息吐息のはず。

アゴラ : 携帯通信機メーカーにガラパゴス化の反省はあるのか? – 松本徹三

コスト競争力については、「ボリュームが稼げないので、膨大な開発負担が1台当たりのコストに重くのしかかった」ことは事実ですが、その前に、「機能がどんどん複雑化していくのに、きちんとしたOSを作ることを怠った為、モデルごとの開発費が膨大になった」ことが大きいと思います。つまり、客がどんどん増えていくので、うれしい悲鳴を上げながら増築に増築を重ねた温泉旅館のようなもので、いつの間にか迷路のような複雑な構造になってしまい、合理的な造りの新築旅館に太刀打ちできなくなってしまったのです。

まさしく。

2G当時の端末のアーキテクチャを未だに引きずっている例もあるくらいで、それにやれワンセグだフルブラウザだ、高性能カメラだ、マルチタスクだと載せてしまったので、保守も大変だしちょっとした仕様変更でさえも影響範囲があちこちに飛び火する状況になってる。

ちょっと目玉機能を載せようと思っても、アーキテクチャの限界でしょぼいスペックでしか載せられなかったりなんてことも起こるわけで、そういう積み重ねがガラパゴスとか、商品の競争力低下に繋がって来たんだと思う。

あとは、メーカー同士が細かいカタログスペックのレベルでの競争に明け暮れたこと。携帯電話に限らず、日本のメーカーにありがちな斜め上の機能追求が多くなってしまったのも。

それから…メーカー側に「良い商品を作ろう」っていうモチベーションが低下したのもあるのかもしれない。開発は下請けに投げて、メーカーのプロパーは下請けの管理をやるのがメインで、自分が技術に関わる機会が減るというケース。

機能仕様は押さえているけど、後の細かいところは下請け任せでよく分からず「とにかく作ってよ」って感じだと、メーカーの人と言えどもどこまでモチベーションがあるか分からないし。

メーカーの現場も疲弊しているのかもね…。

いろいろと書き殴ってみると、やっぱり問題だらけなんだと思う。

キャリアもメーカーも下請けも、おそらく誰も幸せになれてない。現場は悲鳴を上げたいほど逼迫してるなかで年4回の製品リリースやってるのに。

そうやって犠牲の上で作った端末より、iPhoneやらAndroid端末のほうが売れたら、やってられないっていうか、そもそも作らないほうがいいんじゃないのって話にもなりそうだしねぇ…。

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