そんなに急いでコードを書かなくても

スケジュールがタイトなプロジェクトでよくあること。

仕様をきちんと確認しないで、思い込みでコードを書き始めてしまったり、相手モジュールとの調整も、口頭レベルでささっと決めてしまったりして後からバグが多発。

打ち合わせの場で決められる程度の物ならまだいいけど、一旦持ち帰ってシーケンスを引くなり動作パターンを洗い出したりしないと漏れが出るケースもあるはずなのに、それを面倒がって「これでいいや」と決めて作ってしまう。

開発者の中には、とにかく先にコードを書いてしまう人がいる。そしてコードを書くのはとても速いけど考慮漏れやバグが多い人というのもいる。仕様をきちんと読んで無いとか、作って動かしながら精度を上げていけばいいやと思っているとか。

ほとんどの場合は、試験工程になってバグが色々出てくるのでモグラ叩き式に直していくのだけど、ソースはどんどん汚くなってくるし、すでに相手モジュールとのI/F変更が改修量大でできなかったりで無理矢理なコードになったり。とりあえず最後には何とか動く物はできあがるけど、それは次のバージョンの開発に耐えられる品質なのか?というものができあがる。けっきょく、次の開発時に作り直したりすることに…。

経験則からこの複雑度の仕様なら一度きちんとシーケンスとかマトリクス作らないといけないな、とか分かりそうなレベルの人にそういうことをされると非常に辛い。レビューで指摘して気づくとか、設計レビューしたときには「実はもう一部は作り始めてました」とか言われたりして手戻りか…という事もよくある。退屈な設計書を書く作業よりコードを書きたい気持ちは分からなくも無いけど、サンプルプログラムとか作り捨てするものならいざ知らず、今後のバージョンにも引き継がれる部分だし、モジュールの重要度を考えて作業して欲しいな。あとからバグ発生で深夜まで残業することになるのは目に見えてるんだから。

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