「納品しない受託開発」は客先の理解あってこそ

オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来 - Social Change!

きちんとエントリを読み込んでいないので、ちゃんと内容を読み取れてないかもしれないけど、こういう事例って既にけっこう存在すると思ってた。

あるメーカー向け案件だと
・作業場所は自社持ち帰り。必要に応じて電話会議もしくは客先へ出張。
・1ヶ月n人月の枠しばりで、その枠内でできる作業を行う。枠から溢れる作業は対応時期の調整もしくはDrop。
・納品は中間成果物を四半期や半期ごとに形式的に納品し、「納品」のために何か無駄に頑張ったりしない
・基本は自担当の機能チームに属し、必要に応じて他のチームの支援に入ったり。
というのがあった。

ただまぁうちの場合は対メーカーというのもあって、かなり無理めな作業を押し込まれたり突然の枠削減なんてのもあって理想的なものとは言いがたかったけど。

しかも、月額定額という金額を決めてしまうことで、新しい機能や要件が出た際に、ベンダの営業担当が持ち帰って見積りを・・・というようなことをしなくて済みます。プログラマに直接依頼すれば良いだけです。こうすることで、見積りをするだけの営業は要らなくなりますし、バッファを積むだけのマネージャも不要になります。

ただ、依頼された作業がその月額の作業に収まるかどうかは結局見積もり(現場レベルでの)しないと分からないのでは・・・。

このビジネスモデルでは、プログラマは技術力を高めて生産性を上げることによって、効率を高めることができ、シェアできる企業を増やしたり、自社作品のサービスを作る時間を増やすことができるようになります。

確かにそういう面もあると思うけれど、お客によっては余裕があるとすぐに作業を差し込もうとしてきたり、仕様変更をいっぱいまでしようとしたりして、結局開発現場に余裕が生まれないというケースも。例えば月初に作業範囲を確定させたら大きくは変更しないとか、ある程度ガードが掛けられる仕組みが無いと問題になるかも。

趣旨をある程度きちんと理解してくれる客であること、またそれを契約時にきちんと説明できることがまず第一歩だと思う。自社と客との間で変な力関係があるとおそらく上手く行かない…。

タイトルとURLをコピーしました