長時間拘束の仕事はエンジニアの首を絞める

今やほぼ週1の更新さえもおっくうになりつつあるのが危険だと思いつつ。

書くネタはたまに思いつくけれど文章に起こすとなるとそれなりに時間かかるのでなかなか…。

最近は色んなことをインプットする時間がなかなか取れずに、ちょっと焦ったりしている。いちおう技術者の端くれとして生きているので、新しいネタなどは仕入れていかないと、どんどんついていけなくなるのでそういう時間を作りたいとは思っているものの、その気がある時は時間がない、時間がある時は気が乗らないという感じで日々過ぎているのがマズイなあと。

特に仕事面だと、毎日長時間会社に拘束されるような仕事の仕方は良くない。火消しだのデスマだのに突っ込まれたり遭遇したりすることが多いけど、そればかりやってると本当に自分の生活って何よ、って気になってくる。

30代になると今までの経験とかノウハウを切り売りして、インプットを怠ってもある程度までは仕事は回していけるのだけど、勉強とかインプットをしていないと気づかないうちに流れから遅れていくのよね。

気づいたときには歳だけ取って微妙に使えない人、ってなりそうで。私が働いているようなSIerだとただでさえ年齢上がると肩身が狭くなりがちだし。

私の場合は就職前と20代の時の経験と知識が、今はある程度貯金として機能しているので戦力外と言われることも無くなんとかやっているけれど、仮に20代でデスマとか火消しとかばっかりやってて得るものが少ないまま30代になったら、少なくとも技術者としては先が厳しくなるのかな、とは思う。

私が若い頃は会社も比較的自由で、会社のPCや設備使って業務外で実験させてくれたり、時々は日程に余裕のある仕事があってそういう時は2,3日休みを取って展示会に行ったりなどできてた。特に会社で勉強させてくれたのは大きかったかなぁ。昔は緩かったってだけではあるし、当時はサビ残もかなりやってたけど、仕事しながら勉強になることも多かったので辛かったけど経験値を積むには良かったのかもしれない。

今は忙しい割には得るものが少なそうな仕事が多いし、仕事のやり方にしても一部のプロジェクトは管理が変に厳しくなったせいかガチガチに縛られて監視される中で作業して、終わったら帰るみたいな「仕事」ではなくて「作業」になってる感がある。若い人がこんな毎日で20代過ごしたら、その後どうなるんだろうな、という一抹の不安はある。「後進が育たない」というやつですね。

計画立てて教育をする風土ではないとか、教育する余裕が無いとかOJTの名の下にデスマやらせてるだけとか、原因はいくつもあるのだけども。コストの数字を最優先にして色んなものを切り落としてる時代だけど、必要なものも随分たくさん切ってしまってるかも。

あと仕事が少なくなったからと言って、火消し案件やらデスマ確実な案件を自分からすすんで取ってきてしまうのも、仕事を取るという面では会社としては良いのかもしれないけど、それに投入される側は多大な犠牲を払って仕事することになるのよね。体力的、精神的、時間、家族、プライベートが全部犠牲になる。

仕事無くなってクビになるよりかはマシ、という言い方はできるとは思うのだけど最初から火消し案件狙いとかデスマ案件狙いしかできない、自分たちの組織としての弱さを考えたほうがいいように思う。要するに売れない程度のスキル、売れない程度のお客との信頼度、そしてコスト。

まぁ火消しとかは一度に大量の人員投入が見込めるから人売りSIerには「おいしい仕事」というのもあるのだろうけど、要員をそんな使い方でずっとやってると潰れるしレベルアップしない。いつも疲れた空気と諦め感が漂っていてモチベーションの低い職場とか嫌過ぎる。

自社でソリューションとか自社製品とか言ってはいるけど、受託、それもデスマ必至な案件取って糊口をしのぐしかできないのでは、組織の立て直しなんていつまで経ってもできないよな…。デスマ案件繰り返してたら2,3年なんてあっという間だもの。

毎日、長時間拘束するような仕事を社員にずーっとやらせてると、社員は自分のレベルアップができないし結局は組織として弱っていく。組織が弱るだけならいいけど、社員その人の市場価値が上がらない=年齢が進んだ時にお荷物になる可能性大、で本人も苦しむことになりかねない。

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