「小学生を真のエンジニアに」,経産省が全国15プロジェクトで高度IT人材育成

国もようやく重い腰を上げたか、と思ったんだけど…

日経ITPro

経済産業省は「ITクラフトマンシップ・プロジェクト」を開始する。小・中学生を含む児童生徒に高度なIT教育の機会を提供し,世界に通用する高度IT人材を育成する。7月11日,プロジェクトを実行する15団体を発表した。全国各地のNPOや教育機関が,ロボットやオープンソース・ソフトウエアを通じ IT人材の育成に取り組む。

まぁ、これはどちらかというと「天才を発掘する」ほうですね。IT業界に一定のスキルを持った人材を送り込もう、というものではありません。

たしかに、IPAの未踏ソフトウェア事業のように「天才的」な人も日本が世界に向けて技術力のアピールや、これから生まれるであろう新技術の分野でイニシアチブを取るためには必要だと思うけど、直近のIT業界に素質のある人材を送り込めるかどうかにも少しは注力して欲しいところ。

出典は忘れたけれど、ここ数年でIT業界に就職したがらない人が増えているらしい。一時は花形っぽい職業に見られていたSEやプログラマが実はかなりハードな仕事だってのが世間に知れ渡って来たのだろう。

おそらく、本当に素質のある人がIT業界への就職を敬遠する、しかしIT業界は人材不足なんで人を集めようとする、そこに集まってきた人は…?例えばとりあえず就職先があるからやってきた、給料もらえて怒られない程度に仕事してれば、なんて人もそれなりの割合で発生しているんじゃないだろうか。

人が足りなくて案件が受注できず、売上目標が達成できないからとにかく人を集めろ!中途採用でも経験者だろうが未経験者だろうが構わない。あとは採用してから現場で何とかしろ!ってのがそこここで行われているんじゃないかと。

そんなのが原因なのか、なんだかエンジニアの質が年を追うごとに若手を中心に落ちている気がする、私から見ると。まぁ優秀な人は同じ業界でも私と違う土俵にいるのかもしれないし、先輩である自分たちがきちんと後輩に教育ができていないというのもあるかもしれないけど。

ただこのままじゃ、IT業界終わってしまいそう。できる人ほど会社の中で集中して便利屋のように働かされ、失望して業界から離れていって。残った人たちもしわ寄せ食らってだんだん疲れ果てて潰れていって、最後には誰もいなくなる、なんてね。

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