日本のITエンジニアは生き残れるのか

@ITより、ウルシステムズの漆原氏の講演

その中で、

Q.ソフトウェア産業も「デフレ」が進行。体力のあるSIerのみが生き延び、多くは重層下請けに位置付けられることになる?

A.問答無用でイエス。大手SIerの寡占状態が進行する。ただし、ある技術に特化している、ある地域・エリアに強いといった「戦略性のある」、特徴のあるベンチャー系SIerは生き残る。

というのを見て、うーんやっぱり良くも悪くも”大手”が生き残るのかなぁ…と思う。

うちの会社がひたすらに巨大化を目指しているのもほぼ同じような理由からだと思うのだけど、その大手に社員として属していることが良いかというのはまた別の話だと思う。

どれだけ健全な形で会社規模を大きくするか、単なる”悪しき大企業”に陥りやすいところをどうするか。就職先としてもIT業界は人気が落ちているらしいし、採用数を増やしても人海戦術の時に使える兵隊の数が増えるだけで会社が持つスキルが上がるかどうかは分からないし、単純に売上や利益だけを追い求めても、社員を部品のようにしか扱わないなんてことになりがち。

そういう企業でも規模が大きくなればそれなりに生き残ってしまう状況になってしまうんだろうか?そしてそういう企業に「大手だから」と所属し続けるメリットはあるのかどうか?たしかにそういう会社なら会社の体力を心配することはないだろうし、給与面でも俗に言う「下請け」に比べれば恵まれているとは思うけどね…。

自分の周りにも協力会社の人がたくさん入って仕事しているけれど、自分たちと同じ作業内容なのに*1給与面とかでの待遇は自分たちと比べて随分違ったりすることが多い。そう考えると、正直なところ私の立場ってきっと恵まれてるほうなんだろうなぁと思うことがある。

まぁ何を言いたいかというと、仮に転職とかを考えたとき結果的に今の会社より「下請け」寄りの会社に入ってしまったら単純に失敗なんだろうなと。IT業界での階層が下がっただけで、上位の会社に派遣で出されて条件が悪くなって作業する…と。

よっぽど転職する場合は今より上を狙うか、@ITの記事にもあるように「特徴のあるベンチャー系SIer」とかに進まないと厳しい、と。そうすると自分の売りとなるスキルも大して持ち合わせていないのに、安易に「今の会社がイヤだから」とかで転職してしまうともっと悪い方向に転げ落ちる可能性が高いってことなのかな。

自分の売りかぁ、なんだろ。仮に何かあっても、それが自分の会社の外でどれだけ通用するレベルなのかってのが自信無いよな…。そういう意味で「ITスキル標準」が用意されたりしたんだろうけど。

  • *1: まぁ責任範囲とか細かい点では違うけど、基本は一緒のプロジェクトやってるわけだし
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