システムの押し売りをしていないだろうか?

地方のIT産業に思うこと - Social Change!

うーん、地方の中小企業がクラウドなどのIT化への反応が鈍いってことなんだろうけど、そういう会社って「現状のままでいい」から無理に新しい仕組みを入れたりする必要が無い、という考え方はできないだろうか?

・すでに昔からの固定顧客がある程度ついている
・大きく事業拡大はしなくとも、社員を食べさせていけるだけの収益がある

企業の定義として「永続的に利潤を求める」というのがあるけれど、これは業務拡大、業績の右肩上がりを常にしなければならないということとは違うように思う。中には、安定経営で十分というところも意外と多いのでは。

そういうところに、SIerやらクラウド屋がこぞって売り込みをかけても、積極的な動きにはきっとなりづらい。世の中全ての企業が新しいことを取り入れないといけない、常に変化してないといけないってわけでもないはずで。

競争や斜陽に巻き込まれている企業ならともかく、大きく変わる必要性がないところに半ば無理やりシステム入れて変えさせようとしていないか。SIerやシステム屋が不安を煽ってシステムを売る、押し売りみたいになってないか?

まぁ例えば「クラウド」を入れれば、もっと良くなるのかもしれない。でも「クラウド」の言葉のはっきりしたイメージも浸透していない状況で、クラウドが云々?と言っても色よい返事は来ないと思う。

バズワード好きな会社ならともかく、ユーザー企業にとってよく分からないものにメリットが見えないのは当たり前で、地方の中小企業に限らず、大手でもそういうところは多いんじゃなかろうか。

いっそのこと「クラウド」みたいな漠然として言葉をやめて「有料のWebサービス」「レンタルサーバ」とはっきり分かる物言いで売ったほうが相手も受け取りやすいかと。その意味合いに多少の語弊はあっても。どんな最先端のモノを売っていても、相手の理解レベルに合わせて説明できるかどうかが大事で、バズワードをよく知らないから、IT化の動きが鈍いからと言って地方の中小企業は…みたいなことは言えないと思うのだが。

東京で流行っている最先端を地方や中小企業が必要としてるのか、温度差は意外とあると思う。東京がいつも「正」では無いんじゃないかなぁ。

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